“売りどき”がわからない人のための出口戦略講座

投資の実践編

~投資は「買う」だけじゃ終わらない!~

こんにちは、ゴーヤの知恵畑へようこそ!
今回は、多くの投資初心者がつまずくポイント「売りどき(出口戦略)」について徹底解説します。


◆ なぜ“売りどき”は難しいのか?

株式投資や投資信託など、買った後の「いつ売るか」は、投資成績に大きく関わる重要な要素です。しかし、売りどきを判断するのは簡単ではありません。なぜなら、人間の心理にはこんな傾向があるからです。

  • 「もっと上がるかも」と欲張る心理
  • 「今売ったら損する」と損失回避に縛られる
  • 「下がったら売ろう」とズルズル先延ばし

投資で利益を確定するには、「理性」と「ルール」が必要です。


◆ 出口戦略を決める3つの基本ステップ

① 目的に応じて「売る基準」を決めておく

まず大切なのは、あなたがなぜ投資をしているのかを明確にすることです。

投資目的売却タイミングの考え方
老後資金定年時期が近づいたらリスクを減らす
子どもの教育費必要時期の2〜3年前には現金化開始
資産の最大化含み益が○%に到達したら一部売却

目的を先に明確にしておくことで、「いつ売ればいいか」の迷いがグッと減ります。


② 売却ルールを“感情”ではなく“数値”で決める

感情に流されないためには、数値で出口戦略を決めておくのが有効です。

例)マイルールの例:

  • 含み益が「+30%」になったら1/3売却
  • 含み損が「−15%」を超えたら潔く売却(損切り)
  • 毎年○月にポートフォリオを見直して利益確定

「何%で売る」というルールを設定することで、冷静な判断が可能になります。


③ 分割売却で“後悔”を避ける

1回の判断ですべてを売る必要はありません。「分けて売る」のが、後悔しない秘訣。

  • 一気に売ると「早すぎた/遅すぎた」の後悔が残る
  • 分割して売れば、平均的な利益を確保しやすい

例:含み益が+20%のときに1/3売却 → +30%のときにさらに1/3 → 残りはキープ

このように出口も“積立感覚”で分けることで、メンタルの安定にもつながります。


◆ ゴーヤ先生の豆知識💡

🟢「利確は正義、損切りは勇気」<br>
株を売るのが怖いと感じるのは正常な感覚ゴヤ。でも、利益を出すには「売る勇気」が必要ゴヤ。感情より、事前に決めたルールを信じて行動するのが投資の王道ゴヤ!


◆ 売りどきを逃すとどうなる?

出口戦略を持たずに放置すると、以下のようなことが起こり得ます。

  • 大きく上がった株を持ち続け、暴落で利益が消える
  • いつか上がるだろうと持ち続けて塩漬け状態に
  • 利益確定を引き延ばして課税タイミングを誤る

特に2020年以降の米国株ブームで、大きな含み益を経験した人も多いでしょう。しかし、「いつ売るか」を考えなかったばかりに、資産が減ってしまった…という話も後を絶ちません。


◆ 税金と出口戦略の関係にも注意!

売却益には20.315%の税金がかかります。(2025年現在)
特定口座(源泉徴収あり)なら自動で引かれますが、下記に注意が必要です。

  • 年末近くの売却は損益通算のタイミングに注意
  • 利益のある年に損切りすれば税金対策にもなる
  • NISA枠なら非課税!ただし「期限前売却」の判断が大切

出口戦略には、税金の視点も含めて考えるのが賢いやり方です。


◆ まとめ:買う前に“出口”を考えるのがプロの投資

投資の成功は、「買う力」だけでなく「売る力」にもかかっています。

✅目的に応じて出口戦略を立てる
✅数値ルールで感情に負けない
✅分割売却でリスクと後悔を抑える
✅税金の視点も忘れずに!

あなたの投資が「入るタイミング」だけでなく、「出るタイミング」も上手くいきますように!

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