商流と金流から見抜く、本当に信頼できる情報の見分け方
はじめに:無料なのになぜ開催できる?
近年、SNSやWeb広告で「無料」「初心者歓迎」とうたう投資セミナーが急増しています。しかし、本来専門家の知識や時間にはコストがかかるはず。それを“無料”で開催できる裏には、必ず商流と金流の流れがあります。
商流(ビジネスモデル)の観点から見るセミナーの仕組み
① セミナー開催者の目的は何か?
セミナーを無料で開催する理由の多くは以下のいずれか、あるいは複合です。
- 高額な商材の販売(例:投資教材、オンラインサロン、情報商材)
- 金融商品の仲介(例:不動産、保険、FX口座開設)
- 見込み客(リード)の獲得(名簿業者へ販売 or 将来の営業用)
これらはセミナーが“最初の接点”にすぎないことを意味します。
② 誰が儲かる構造になっているか?
商流の中心は、「主催者」や「提携企業」であり、以下のような金の流れ(金流)があります。
金流(マネーフロー)の観点:無料の裏に潜む収益モデル
登場人物 | 収益モデル(主な利益源) |
---|---|
セミナー主催者 | 商品販売による売上(紹介料・バックマージン) |
提携業者 | 顧客紹介による報酬支払い(1件○万円など) |
受講者(消費者) | 実は“無料”ではなく、将来的な「支払い対象」 |
実際に「〇〇で月収100万円!」などと謳うセミナーの多くが、最終的には有料サービスや投資勧誘につながる設計になっています。
ゴーヤ先生の豆知識🌱
「“無料”と書かれたチラシは、往々にして“未来の支払い”を前提にしています。相手がどうやって利益を出しているのか?を逆算するのが、情報リテラシーの第一歩ですぞ。」
どう見分ける?信頼できるセミナーと要注意セミナーの違い
観点 | 安心できるセミナー | 注意が必要なセミナー |
---|---|---|
目的 | 情報提供、啓発 | 営業、商品販売、名簿収集 |
主催者 | 公的機関や大学など | 民間企業、個人、無名団体 |
登壇者 | 経歴や実績が明確 | 経歴不詳、実績が不自然に高すぎる |
勧誘 | なし/控えめ | セミナー後にしつこく営業がある |
口コミ | 実在性のある評判 | SNSに“やらせ”っぽい投稿が多い |
セミナー以外で知識を得る方法
信頼できる情報源は以下のような第三者性がある媒体や実績ある書籍を通じて得ることができます。
- 金融庁や消費者庁の公式サイト
- 公的なNPO法人の講座
- 書店で販売されている金融リテラシー書籍
- 学びのプラットフォーム(例:グロービス、GLOBIS学び放題など)
まとめ:商流と金流を見抜ければ、詐欺は防げる!
「タダより高いものはない」とはよく言ったもので、“なぜ無料で開催できるのか?”を考えるだけでも、危険な勧誘や詐欺から身を守れるのです。
ゴーヤ先生のひとこと🌱
「投資も情報も“安さ”に飛びつく前に、“その先の価値とコスト”を見抜く目を持つことが大切ですぞ!」
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